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現地観戦コラム

2021年ウィンブルドンとロンドン市街の様子を
現地観戦を通じてみなさまにお届けします。
(Vol.1〜Vol.7)

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Vol. 6

【ロンドン在住ライター現地コラム】イギリスのごはんってまずいの?オススメのホテル・レストラン・パブ特集(前編)

 ウィンブルドンテニスもいよいよ終盤へ。今回は有名選手が泊まるホテルや憧れのテニス選手と会えるかもしれないレストランをご紹介します。

コロナ禍のウィンブルドン、注目のホテル

 日本のテニスファンの皆さんから「有名選手はウィンブルドンテニスの大会中、どんなホテルに泊まっているの?」とよく聞かれます。

 コロナ前は「トップ選手たちは会場周辺の戸建の豪邸を借りて、家族やトレーナー、お抱えシェフなどと滞在するのが普通でホテルには泊まらないのよ」と答えていました。でも、今年は違います。

 トッププレイヤー達は皆、国会議事堂(ビッグベン)からテムズ川をはさんで向かいに建っているホテル『パーク・プラザ』への宿泊を命じられたからです。アンディ・マレー(イギリス)のお兄さんでダブルス選手であるジェイミーは会場まで徒歩5分の場所に住んでいますが、今回はパーク・プラザに宿泊。選手専用バスで、片道1時間かけて通っています。

   ↑トップ選手達が宿泊するパークプラザと送迎の大会専用車

   ↑トップ選手宿泊のパークプラザ外の大会専用車

 では「日本から観戦に行く場合、どこに泊まると便利なの?」という質問に、私はどう答えるでしょう。

 ウィンブルドンやサウスフィールズ(Southfields)など会場周辺にはホテルが少ないため、海外から遠征に来るテニスファンは悩むところです。意外と穴場なのがパットニー(Putney)やパットニー・ブリッジ(Putney Bridge)。テムズ川に面したウィンブルドンの隣町で、19世紀以来オクスフォードとケンブリッジ大学対抗のレガッタ(ボートレース)が行われる高級住宅地で治安の良いエリアです。

 この辺りは宿泊施設もそこそこあり、会場最寄駅サウスフィールズ(Southfields)まで地下鉄ディストリクト線(District Line)のウィンブルドン行きで、パットニー・ブリッジ駅から2駅。パットニー・ブリッジ駅発の39番の(2階建バスではない小さな)バスに乗れば、会場至近のバス停バースゲイト・ロード(Bathgate Road)まで地下鉄に乗るより安く移動できて便利です。

 ヒースロー空港への往復もアールズコート駅(Earl’s Court)で地下鉄ピカデリー線(Piccadilly Line)に乗り換えるだけ。今年のクィーンズ大会男子シングルス準優勝者で7月3日に行われたウィンブルドンテニス3回戦でロジャー・フェデラー(スイス)に善戦したキャメロン・ノリー(イギリス)はパットニー在住だそう。テニス選手として、クィーンズにもウィンブルドンにも近い便利な場所に住んでいるのだな、と感心しました。

日本人好みの名物料理フィッシュ&チップス

 「イギリスのごはんはマズイ」という噂は本当なのでしょうか?

 昔は確かにそうで、レストランに行くのも先輩日本人の口コミが頼りでした。でも、今ではスーパーに世界各国の食材が並び、ミシュランの星を持つレストランがロンドン市内だけで66軒もあるなど、イギリスは海外から訪れるグルメ客を満足させる国になっています。加えると「島国でお肉も海の幸も好き」という国民性は日本人と同じ。名物料理の中で日本人の舌に合うのは、何といってもフィッシュ&チップスの白身魚のフライでしょう。

   ↑フィシュ&チップス屋さん 揚げたての白身魚のフライ

 ウィンブルドンテニス会場最寄駅サウスフィールズ(Southfields)の駅を背にして、会場に向かう道ウィンブルドン・パーク・ロードの左側の歩道を見ると、地元民とテニスファンや関係者に人気のフィッシュ&チップス屋さん『The Organic Fish &Chips London』があります。

   ↑フィッシュ&チップス屋さん ジ オーガニック

   ↑フィシュ&チップス屋さん 最寄駅サウスフィールズは目の前

 この店で扱っている魚はオーガニック。餌に抗生物質やホルモン剤を使わず低密度養殖されており、健康にも環境にも優しい魚達です。カウンター上のフィッシュと書かれたメニューを見ると、上から厚切タラ(Thick Cod )、タラ(Cod)、コダラ(Haddock)、カレイ(Plaice)と種類が書かれており、その右に魚だけの料金(Fish Only)と、フライドポテト付(With reg. Chips)の金額が表示されています。

   ↑フィシュ&チップス屋 メニュー上から厚切タラ タラ

 コダラ(Haddock)のフライ(£7.50)と冷えたミネラルウォーター(80P)を注文。普通イギリス人は揚げたてに酢とレモン汁をかけて食べますが、今回はレモン汁だけにしてもらって、熱々の揚げたてを頬張りました。 

   ↑フィシュ&チップス屋さんで揚げたて白身魚のフライだけ注文してみた

 レモン汁と酢は無料ですが、タルタルソースやマヨネーズ、ケチャップが必要な場合は追加料金が必要。

   ↑フィシュ&チップス  好みで様々なソースを選べる(有料)

   ↑テイクアウトはこの箱に入れてくれる。新聞風の箱には「The Daily Fisher」の文字!

 立ち寄った金曜日夕方6時には、学校帰りの男の子達や、ウィンブルドンテニスで仕事が終わったボールガール達がテイクアウトの列に並ぶなどの盛況ぶりでした。

 The Organic Fish &Chips London
 253 Wimbledon Park Road, London SW19 6NW
 月~土11:00am-00:00pm   日11:00am-23:00pm 
 ※フィッシュ&チップス タルタル・ソース付は£12.50~

ウィンブルドン名物ストロベリー&クリームとピムス ボリュームたっぷりのイギリス式朝食 

 ウィンブルドンテニス開催時期におススメの食べ物は?という質問には有名選手たちの答えをヒントにしてみましょう。

 2014年頃だったでしょうか?BBC TVが、朝練習のために会場に現れた有名選手に突撃インタビューしたことがありました。「あなたが観客としてウィンブルドンに来るとしたら、どんな手段で会場に来て何を食べますか?」という質問にマリア・ シャラポワ(ロシア)は「ロンドンの黒いタクシーで来るわ。一番信頼できる交通手段ですものね。食べるのはストロベリー&クリームね。ウィンブルドン名物ですもの」と即答し、聡明さを印象付けました。

   ↑ストロベリークリーム 入れ物

 一方スタン・ワウリンカ(スイス)は、男らしい深い声で「(女王陛下のスパイ007の愛車として知られる英国のスポーツカー)アストン・マーティンに乗って来たいな」と、ジェームズ・ボンドのような表情で答え、茶目っ気を発揮。意外だったのは、勝者インタビューの人格者らしい受け答えで知られるフェデラー。突撃インタビューは苦手のようで、即答できず、困りながら「。。。歩いて来る。。。朝食を。。。朝食を食べる。。。」と答えると、照れ隠しの笑い声をあげて、TVカメラの前からいなくなってしまったのでした。

   ↑インタビュー後ファンに手を振るフェデラー選手

 ストロベリー&クリームはイチゴに甘みの無いクリームがかけられた、初夏のイギリスを代表する食べ物。甘いイチゴやホイップ・クリーム慣れしている日本人には、あっさりしすぎているかもしれませんが、低カロリーでヘルシー。今年はウィンブルドンテニス会場で£2.50で売られており、飛ぶように売れています。

 あなたがホテルやB&Bに泊まっているなら、イギリス式朝食(Full English Breakfast)を食べて会場入りすれば、午後遅くまで何も食べず観戦に集中できるでしょう。お酒が飲める年齢ならイギリスの夏の代表的な飲み物『ピムス(PIMM‘S)』をぜひ。ジンにハーブや柑橘系エキスの入ったリキュールで、レモネードのような炭酸水で割って、フルーツやキュウリのスライスを入れて飲むドリンク。大会会場のあちらこちらでPIMM‘Sを片手に観戦するファンを目にすることでしょう。

テニスボールのスイーツ「ウィンブルドン爆弾 (Wimbledon Bomb)」が話題に! 

 またイギリス滞在中に一度は試してみたいのが、ホテルのアフタヌーン・ティー。有名ホテルの中には大会期間中のみウィンブルドンテニスをテーマにした「ウィンブルドン・アフタヌーン・ティー」を提供しているところもあります。そんなホテルでいただく午後の紅茶やスイーツは一生の想い出になること、間違いなし。

 オススメはビクトリア女王やエリザベス女王にも愛され、上皇様ご夫妻が天皇皇后両陛下時代にご宿泊された超高級ホテル、クラリッジズ(Claridge’s)の『ウィンブルドン・アフタヌーン・ティー』。6月28日~7月11日の14時45分~17時半の間のみ、シャンパンかピムスと紅茶、サンドイッチにシュークリームやテニスボールの形をしたスイーツを楽しむことができます。

 1人£90 要予約
 Claridge’s
 Brook Street, Mayfair, London W1K 4HR
 クラリッジズのウィンブルドン・アフタヌーン・ティー 
  www.claridges.co.uk/restaurants-bars/afternoon-tea/wimbledon-afternoon-tea/ 

 よりお手頃なお値段で、テニスをテーマにした午後のお茶を楽しみたい方は、バッキンガム宮殿向かいのルーベンス・アット・パレスの「ウィンブルドン・アフタヌーン・ティー」もオススメです。

   ↑ホテル ルーベンスアットパレス 外観

 1人£45、シャンパン付 £65で、テニスボールやラケットから着想を得た色とりどりのスイーツやサンドイッチ。スコーンをおなか一杯食べれば、夕食の必要はなくなるでしょう。

 クラリッジズもルーベンスも高級ホテルのためドレス・コードを厳守しないと、予約をしても部屋に入れません。男性のショーツ姿は厳禁。ネクタイとジャケットをお忘れなく。

 Rubens at the palace 
 39 Buckingham Palace Road, London SW1W 0PS
 ルーベンス・アット・パレスのウィンブルドン・アフタヌーン・ティー
 https://afternoontea.co.uk/news-reviews/the-afternoontea-co-uk-team/game-set-afternoon-tea/
 https://rubenshotel.com/dining-and-drinks/afternoon-tea

   ↑ホテル ルーベンスアットパレス ティーラウンジ ウィンブルドンの飾りつけが!

 エリザベス女王がお気入りのレストランとして有名なのがジ・アイビー(The Ivy)。ウィンブルドン・ビレッジにはこのレストランの姉妹店アイビー・カフェ(Ivy Café)があり、ハイソな客層で賑わっています。

   ↑アイビーカフェ リッチモンド店  内部

   ↑アイビーカフェ ウィンブルドン店 外観  ウィンブルドン大会仕様の飾りつけ

 このカフェが大会に合わせて「ウィンブルドン爆弾 (Wimbledon Bomb)」(£9.75)という名の、色や形・サイズがテニスボールそっくりのデザートを発表して話題を呼んでいます。7月2日の午後、噂のスイーツを求めてカフェに行くと、大人気のためひとつも残っていませんでした。

 翌日のお昼にロンドンの西の郊外、リッチモンドのアイビー・カフェで噂のスイーツと対面。アイビー・カフェのオリジナル・アフタヌーン・ティー・ブレンドの紅茶(£3.95)を飲みながら待つこと15分。目の前に現れたのは金のお皿の白いクリームに乗ったテニスボールその物!

   ↑アイビーカフェ ウィンブルドン爆弾

   ↑アイビーカフェ リッチモンド店 のバーで紅茶を頂く

 持ってきてくれたウェイターに「一体何でできているのですか?」と尋ねると「ホワイトチョコレートなんですよ」との答え。直後に暖かい苺ソースをかけると中央が溶けて、中の苺、ショートブレッド(スコットランド名物の四角いビスケット)とアイスクリームが顔をのぞかせる仕掛けでした。外側がとても薄いホワイトチョコレートで出来ていたのにはビックリ!ウィンブルドン名物のストロベリー&クリーム味でありながら、ジャムと共にスコーンに塗るクロテッド・クリームのような甘さと濃厚さがありました。ウィンブルドン観戦記念に、このインスタ映えスイーツに挑戦してみてはいかがでしょう?

(テーブルとWimbledon Bombを要予約)
 Ivy Café Wimbledon Village 
 75 High St, London SW19 5EG
 月~水09:00am-00:30am  木~土09:00am-00:00am  日09:00am-23:30pm 
 https://theivycafewimbledon.com/

アンジェラ加瀬

アンジェラ加瀬

86年よりイギリス、ロンドン在住のジャーナリスト、写真家、翻訳家。東京青山にあったワールドビジュアルライブラリーの記者、カメラマンとして英国内の都市再開発、ホテルやマナーハウスの取材・撮影を担当。現在は英国ロイヤル・バレエ、バーミンガム・ロイヤル・バレエを含むイギリス5大バレエ団の作品、公演・ダンサーを舞台評、記事、写真などで日本に紹介。翻訳本「バレエ・ストーリーズ」など出版(文園社)。

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