London, ENGLAND

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現地観戦コラム

2021年ウィンブルドンとロンドン市街の様子を
現地観戦を通じてみなさまにお届けします。
(Vol.1〜Vol.7)

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Vol. 7

【ロンドン在住ライター現地コラム】イギリスのごはんってまずいの?オススメのホテル・レストラン・パブ特集(後編)

イングリッシュ・パブの魅力 ウィンブルドンのパブに行ってみた

 イギリスに来たからには、一度はパブにも行ってみたいですよね?

 パブは日本語で「酒場」と訳されますが、イギリス人にとってはお酒の場というより「社交の場」。庶民的なパブでは、大スクリーンにサッカーの試合が映し出され、ビール片手に熱くなったファンが拳を振り上げる姿。そして、上流階級が住むエリアの上品なパブでは、紅茶やハーブティーを飲みながら静かに昼食を楽しむ姉妹達や、ちびっこ連れの両親がショッピング帰りに軽食を食べに立寄る風景が見られます。

 ウィンブルドン駅の近くの『ジ・アレクサンドラ(The Alexandra)』は、週末の夜は屋外スペースでライブ音楽の演奏があったり、サッカーの試合当日はスクリーン前でファンが大声を上げて盛り上がる庶民的なパブ。日本人にも入りやすいでしょう。

 The Alexandra
 33 Wimbledon Hill Rd, London SW19 7NE
 月~土11:00am-21:30am 日12:00pm-21:30pm 
 www.alexandrawimbledon.com
 ※ウィンブルドン駅 徒歩5分

   ↑パブ アレクサンドラ

 ビレッジにある『ローズ&クラウン(Rose &Crown)』は、17世紀初頭からあるウィンブルドンで最も古いパブの一つ。昔はこのパブの前がロンドン市内に向かう乗合馬車の停留所だったのだそう。今ではトレンドを意識したお料理で人気のガストロ・パブ(グルメ・パブ)として知られています。

   ↑パブ ローズ&クラウン 外観 近くに乗馬クラブがあるので馬に注意の標識も

   ↑パブ ローズ&クラウン 創設は17世紀ウィンブルドンで最も古いパブの1つ

 訪れたのは大会開始直前、6月26日(土)の午後。若者達から愛犬を連れた地元民、家族連れなどが静かなひと時を過ごしていました。お昼なのでアルコールを飲まずにお茶を飲む人たちも多く、ペパーミント・ティー(£3)とラム(子羊)肉のスコッチ・エッグ(£7.50)を注文。このパブには厨房が2つあり、庭に面した小さな厨房はフィッシュ&チップスや最近イギリスで大人気の日本のカツなど揚げ物専用です。

   ↑パブ ローズ&クラウン 週末に愛犬を連れてビールを飲みに

   ↑パブ ローズ&クラウン バーのカウンター ここから美味しいビールが運ばれていく

 私の注文した料理も、ここで揚げられて運ばれてきました。スコッチ・エッグというと、ひき肉とゆで卵が定番。ですが、この店はひき肉でない純ラム肉とゆで卵でできた高級品。女性ならおなか一杯になってしまうボリュームです。

   ↑パブ ローズ&クラウン 揚げたてのラム肉スコッチエッグ

 店内にはアンティークのテニスラケットやテニスを愛した国王(映画「英国王のスピーチ」で知られる)ジョージ5世の写真他、テニスをテーマにした絵や写真が沢山飾られており、テニスファンが訪れるにはピッタリのパブと言えるでしょう。

   ↑パブ ローズ&クラウン 右の写真は現女王の父ジョージ5世陛下

   ↑パブ ローズ&クラウン 内部 昔のウィンブルドンの絵や地図 アンティークラケット

 Rose & Crown
 55 High Street Wimbledon, London SW19 5BA
 月~金 08:00am-23:00am 土日09:00pm-23:00pm
 www.roseandcrownwimbledon.co.uk
 ※ローズ&クラウン、アレクサンドラ共に夜ビールと食事を楽しむ場合は1人£20~

ウィンブルドンビレッジに新しく仲間入りしたイタリアン・デリ『プレッツェモロ&ヴィターレ(P&V)』

 イギリスは新型コロナ対策のため、去年3月中旬から長期間の都市封鎖を何度も実施。レストランやカフェ、ブティックなどは、長期間店を閉めなければならず、大変な打撃を受けました。ウィンブルドン駅から長い坂道を上った先、ビレッジの一等地にあったキャス・キッドソンのブティックも撤退したほどです。

 その場所に大会直前にオープンし、地元民からテニスファンに現在大人気を博しているのがイタリアン・デリカテッセンの店『プレッツェモロ&ヴィターレ(P&V)』です。

   ↑プレッツェモロ&ヴィターレ(P&V) 外観

 30年前に2人のイタリア人がオープンしたイタリア食材のデパートとして野菜や果物からパスタ、パン、イカ墨パスタ・ソースといったソース類、スイーツからお惣菜まで何でも揃う他、店内のカウンターと外のテーブル席で、朝食のエスプレッソとパンからランチやディナーの生ハム、パスタ、肉料理などを楽しめます。

   ↑パスタ パニーニ 肉ボールなど選び放題

   ↑お店に並ぶ美味しそうなイタリアのスイーツ

 土曜日の朝10時過ぎ、カウンター席で朝食を楽しもうと立ち寄ると、カプチーノやパン、お惣菜テイクアウトの人々で長い列が出来ており、すでに30分待ち! それでも、大ぶりのクロワッサンの中に杏ジャムを入れたアプリコット・クロワッサン(£3.20)とマキアート(£1.80)で、至福のひと時を過ごすことができました。

   ↑クロワッサンとマキアートの軽い朝食

 陳列されているパンやスイーツ、お惣菜はどれもおいしそうな物ばかり。次は平日のランチタイムや夕食時にミートボールやパスタ、生ハムを食べてみたいな、と今から再訪を夢見ています。

   ↑P&V イギリス風の朝食に疲れたらイタリア風に軽いブレックファストを

 Prezzemolo & Vitale, Wimbledon
 4-5 High St, Wimbledon, London SW19 5DX
 月~金7:00am-21:00pm     土7:30am-21:00pm   日8:30am-20:00pm 

アガシ、セレナ、シャラポワ…有名選手に会えるかもしれない名物レストラン

 有名選手たちは大会中どこで食事をしているのでしょうか?

 今年は新型コロナの関係で例年とは異なりますが、ノバク・ ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)らはお抱えシェフと共に世界を回るため、レストランで彼らに会う可能性は少ないでしょう。でも多くの有名選手はレストランで普通に食事をするもの。コラムの最後に、有名選手や関係者が通う有名レストランをご紹介します。

マリルボーンの老舗日本レストラン『出船』

 ロンドンの個人経営の日本レストランとして40年以上と最も古く、世界中のミリオネアから有名人、芸能人、スポーツ選手を魅了してやまないのが老舗レストラン『出船』。ピンク・フロイド、デビッド・ボウイ、MUSE、スティング、トム・ヨーク、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ、ケイト・ハドソンから有名サッカー選手の数々、日本のセレブが訪れるレストランとしても知られています。

   ↑出船 寿司カウンター 水澤正巳シェフ

 これら有名人に30年以上寿司を握り続けてきた寿司カウンターの大将、水澤正巳シェフが教えてくれた情報によると「錦織選手が良く来るよ。試合の無い日にお肉を食べにね」との事。オススメはお寿司、ちらし寿司、幕の内弁当、和牛のステーキなど。客層は圧倒的に日本人以外の外国人が多いため、運が良ければ選手に会ったり、世界各国のセレブにも出会えるかもしれませんね。

 出船レストラン
 34 George Street London W1U 7DP
 電話 020 7935 8311  (日本語) 要予約
 最寄駅 ボンド・ストリート(Bond Street)
 月~土 ランチ 12:00-14:30   ディナー 18:00-23:00  日 ランチ12:30-15:00   ディナー 18:00-22:30 
 www.defune.co.uk

トップ選手御用達!ウィンブルドン・ビレッジのタイレストラン『タイ・トー(Thai Tho)』

 ウィンブルドン・ビレッジには3つのタイレストランがありますが、開店以来世界のトップテニス選手と関係者に愛される店が『タイ・トー(Thai Tho)』です。

   ↑有名選手も大好き 美味しいタイレストラン『タイ・トー』 外観

 決勝でサンプラスに負けても笑顔で夕食を食べにやって来たアンドレ・アガシ(アメリカ)、2004年にこの店で毎晩同じメニューを食べて優勝したマリア・シャラポワ(ロシア)。ビーナスとセレナのウィリアムズ姉妹や、マルチナ・ナブラチロワやクリス・エバートといったレジェンドも頻繁に食事にやって来るレストランです。今年は大会第1週の2日目、6月29日にアンディ・マレー(イギリス)の母ジュディ・マレーさんが、この店でお食事されていたことが既に目撃されています。

   ↑決勝で負けても笑顔で食事に来たアガシ選手のテーブル

   ↑店内の様子と2004年シャラポワが毎晩食事したテーブル

   ↑ウィリアムズ姉妹が食事するテーブル

 この店の魅力は、まずお料理が大変美味しいこと、そしてお金持向けのレストランやパブが並ぶビレッジにあって無難な値段で食事できることがあげられます。これにプラスして、テニスファンには「有名選手や関係者に会えるかもしれない」ドキドキ感あり、店内に飾られている有名選手のサイン入り写真やボールを見る喜びもあり、テニスの聖地ウィンブルドンを訪れたら必ず訪れてほしいレストランです。

   ↑アンディマレー選手 サイン入りパネル

   ↑フェデラー選手の写真とサイン入ボール

 では、選手たちはどんなメニューがお気に入りなのでしょう?オーナーのエイドリアンさんによると「パッタイのようなヌードルが人気だよ」とのこと。有名選手が座るテーブルは決まっていて、入り口のドアを開けてすぐ目の前が「シャラポワ」、歩道からレストランの窓に向かって左の窓際が「ウィリアムズ姉妹」、右が「クリス・エバート」、入り口を背にして奥の右側中央が「アンディ・マレー親子」、右奥コーナーが「アガシ」、左中央が「ナブラチロワ」のテーブルだそう。ウィンブルドン観戦の想い出に是非一度タイ・トー(Thai Tho)でお食事を。

 Thai Tho Wimbledon Village
 20 High St, Wimbledon, London SW19 5DX 
 電話 020 8946 1542 大会期間中は要予約
 月~土 ランチ 11:30-15:30   ディナー 18:00-23:00  日 11:30--23:00
 www.thaitho.co.uk

アンジェラ加瀬

アンジェラ加瀬

86年よりイギリス、ロンドン在住のジャーナリスト、写真家、翻訳家。東京青山にあったワールドビジュアルライブラリーの記者、カメラマンとして英国内の都市再開発、ホテルやマナーハウスの取材・撮影を担当。現在は英国ロイヤル・バレエ、バーミンガム・ロイヤル・バレエを含むイギリス5大バレエ団の作品、公演・ダンサーを舞台評、記事、写真などで日本に紹介。翻訳本「バレエ・ストーリーズ」など出版(文園社)。

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